『コピーキャット』は、1995年に公開されたサスペンス・スリラー映画です。
恐怖に囚われた犯罪心理学者:ヘレン博士の苦悩
主人公のヘレン博士は、サンフランシスコに住む犯罪心理学者。
彼女は講演会場で、かつて担当した凶悪な殺人犯ダリルに、命を狙われました。
このことがトラウマとなり、ヘレンはアゴラフォビア(屋外恐怖症)を患い、自宅に閉じこもる生活を送るようになります。
アゴラフォビアでは、公共交通機関・広い場所・人混みなどで、強い不安や恐怖を感じます。
過去の悪夢再び:連続殺人事件の真相に迫る
一年後、サンフランシスコで女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。事件を解決するために、サンフランシスコ市警察の女性刑事モナハンは、ヘレンに協力を求めます。
探偵団の役職「保安官」は、モナハン警部が元ネタだと考えられます。
ヘレンはプロファイリングを行い、これらの事件が過去の有名な殺人事件の模倣犯(コピーキャット)によるものであることに気付きます。
プロファイリングとは、犯罪捜査で犯人の行動パターンを推測する手法。犯罪の手口・そのときの状況などで、統計データや心理学的手法を用いて犯人の情報を推測します。
超簡単な例としては、犯行が「夜」「土日」「人込み」などに集中していた場合、犯人は「昼に働いていて、夜しか動けない可能性がある」などです。
犯人は、ダリルと文通して影響を受けた青年のピーターでした。彼はダリルの著書を読み、ヘレンに興味を抱いていたようです。
自己顕示欲に囚われた凶悪犯:ダリルの影響力と模倣犯の誕生
ダリルはカリスマ性のある凶悪犯でした。自分の犯罪行為を模倣する「弟子」を育てることに興味を持ってたのです。
ダリルは自分の犯罪行為を通じて、世間に自分の存在を知らしめたいという強い欲求を持っています。彼の犯行は、単なる暴力行為ではなく、自己顕示の手段でもあったのです。
彼は刑務所に収監されている間も、手紙を通じて他の人物に影響を与え、犯罪を指示しています。これにより、自分の影響力を外の世界にまで広げようとしていました。
模倣犯「策略家」が、探偵団の役職を見破り、会議中にキルをするシーンで「手紙」が降ってくる演出があります。これは、「ダリルの手紙」が元ネタであると考えられます。
ダリルに心酔しているピーターは、ヘレンを誘拐し、かつてダリルがヘレンに行った犯行を再現しようとします…。
ネタバレになるので、結末は自身で確認してください!
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